トラウトロッドのおすすめ19選。おすすめメーカーもあわせて解説
釣りロッド
釣りのイメージ
ニジマスやヤマメ、イワナを狙うトラウトフィッシングでは専用の「トラウトロッド」を使用します。トラウトは渓流や湖、本流域など比較的水がキレイな場所に生息。ターゲットなる魚種や釣り場のシチュエーションなどに合わせて選択する必要があります。

そこで今回は、おすすめのトラウトロッドをピックアップ。選び方についても解説するので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

目次
トラウトロッドとは?
トラウトロッドの選び方
トラウトロッドのおすすめメーカー
トラウトロッドのおすすめ

トラウトロッドとは?



トラウトロッドとは、マス類に分類されている魚をターゲットにしたルアーフィッシング用のロッド。ヤマメやイワナニジマスなどを狙う釣りで使用します。渓流用や湖用など、ターゲットやポイントによって長さや硬さなどが異なるのが特徴です。

手軽に楽しみたい初心者向けの汎用性に優れたタイプから、高品質素材を使用したエキスパート向けのモデルまで多種多様なロッドがラインナップ。釣り場の規模やターゲットの大きさなど、さまざまな条件を考慮して選択することが重要です。

トラウトロッドの選び方
素材をチェック
カーボン素材



軽くて感度に優れ、トラウトロッドをはじめさまざまな釣り竿に採用されている素材です。ひと口にカーボン素材といっても、カーボン繊維の密度の違いや含有率によって質や重さが異なります。

反発力に優れた高弾性ロッドや独自の強化構造を採用しているなど、さまざまな特性を有するモデルが販売されているのでチェックしてみてください。

バンブー素材



バンブー素材とは竹のこと。古来より釣り竿で使われてきましたが、現在ではカーボン素材が主流となっており、流通している種類・量は多くありません。

独特の風合いと手作り感は根強い人気があり、竹特有のアタリの感触や曲がり具合が魅力。特に、竹のしなやかな曲がりは魚とのやり取りを楽しみたい方に適しています。

グラス素材



ガラス繊維を使用したグラス素材はカーボン素材より軽さ・感度では劣るものの、粘りがあり、クッション性と耐久性を備えています。

魚の弱いアタリを弾きにくく、しっかりとハリが喰い込みやすいのもポイント。比較的オートマチックに掛けることが可能なので、バラシにくいのも魅力です。

ボロン素材



ボロン素材はホウ素繊維で構成されている素材。カーボンが主流になる前に流通していた素材で、重さはあるものの、強度と感度が高いのが特徴です。

現在はバッド部のみに採用されるなどカーボン素材とのコンポジットモデルがほとんど。金属製からなる独特の粘りあり、グラス素材とはまた違った質感となっています。

長さをチェック

トラウトロッドの長さは「m」「ft」で表示されており、ターゲットや釣り場の規模によって適切な長さが異なります。川幅の狭い渓流域でヤマメやイワナを狙う場合には5ft前後のモデルがおすすめ。上流の源流域でバックパックを背負いながら遡行するようなシチュエーションでは、4ftクラスのロッドが活躍します。

川幅のある本流域や湖でニジマスサクラマス、アメマスなど大型トラウトをターゲットにする場合は、ポイントの規模によって7~8ftほどのモデルから選択。トラウトロッドは長いほどロングキャスト性に優れている一方、重たくなる点に留意しておきましょう。初心者でオールラウンドに使用したい場合には、6ft前後のモデルが扱いやすくおすすめです。

持ち運びや保管しやすさを重視したい場合は、仕舞寸法もチェック。パックロッドと呼ばれる継ぎ数の多いモデルや、振り出し式のテレスコピックロッドもラインナップされています。

硬さをチェック



トラウトロッドは硬さによって対応できる魚の大きさや、キャストしやすいルアーの重さに影響するためチェックしておきましょう。柔らかい順にUL・L・ML・M・MH・Hと細かく設定されています。

ヤマメやイワナを狙う渓流域では軽いルアーを使用するので、L(ライト)以下の硬さがおすすめ。本流域や湖で重めのルアーを使用する際にはML(ミディアムライト)以上の硬さが適しています。

大型のサクラマスニジマス、アメマスを狙う際には、さらに硬いMH(ミディアムヘビー)以上のロッドがおすすめ。一方、超軽量ルアーを使用するエリアトラウトモデルではより柔らかいロッドも選択肢となります。

アクションをチェック



トラウトロッドにはどの部分から曲がるかを示すアクション(調子)が設定されています。穂先部分の中心に曲がる先調子が「ファストアクション」です。軽いルアーをキャストしやすいほか、操作性に優れて狙った場所へ的確にキャストしたい場合に適しています。

ロットの胴部分から大きく曲がるのが「スローアクション」で、粘りがあり魚とのやり取りしやすさを重視したいシーンに最適です。万能性を求めたいなら、ファストアクションとスローアクションの中間の「レギュラーファストアクション」がおすすめです。

釣るエリアで選ぶ
エリアトラウト

エリアトラウトとは、自然の川をせき止めたエリアや人工の池に魚を放流している「管理釣り場」でのトラウトフィッシングです。ニジマスをはじめさまざまなトラウトが放流されており、料金を支払って入場します。手軽に釣りを楽しめて魚が釣れる確率も高く、初心者から上級者まで幅広い層に人気です。

なお、エリアトラウトで使うルアーはそれぞれの管理釣り場によってレギュレーションやルールが定められています。例えば、フックはシングルフックのバーブレスのみ使用が可能で、バーブ有りやトレブルフックなどは禁止。場所によっては赤バリが禁止されている場合もあります。さらに、スプーンの重さやプラグの大きさにも規程があるので、管釣りを楽しむ際は事前に確認しておきましょう。

渓流域ネイティブトラウト


仕切られた釣り場ではなく、川の上流域に生息する自然のヤマメやイワナを狙う釣りです。上流の源流域に近づくほど川幅が狭くなるのを考慮して、6ft以下のトラウトロッドがおすすめ。軽量なスプーンや小型ミノーを使用するため、UL・L・ML程度の硬さが適しています。

ピンポイントを狙ったキャストを繰り返す釣りなので、ファストアクションかレギュラーファストアクションがおすすめ。源流部目指して遡行する際には崖を登ったり川を切ったりするため、持ち運びやすいパックロッドがあると便利です。バックパックに収納できる仕舞寸法のモデルもあるのでチェックしてみてください。

本流域ネイティブトラウト

渓流域より下流の川幅が広くなった本流域にもトラウトは生息しており、川によってはヤマメの降海型で大型のトラウト「サクラマス」が登ってきます。居付きのヤマメやニジマスも大型に成長するため、渓流域よりパワフルなトラウトロッドが必要です。

硬さはML以上、サクラマス狙いの場合は、さらに硬いMやMHのロッドがおすすめ。大型のスプーンやミノーを使用するので、10g以上のルアーをキャストしやすいモデルをチェックしてみてください。

トラウトロッドのおすすめメーカー
シマノ(SHIMANO)



自転車部品メーカーの世界的企業ながら、釣り具大手メーカーとしてさまざまなジャンルの釣り具を展開しているシマノ。トラウトロッドにおいても、さまざまなジャンルやターゲットにフォーカスしたモデルを展開しています。

独自のテクノロジーを盛り込んでいるのもポイント。基本構造「スパイラルXコア」とロッド強化構造「ハイパワーX」でブレやネジレを防止しているモデルは、不意の大物と安心してやり取りできる安定性を備えてます。源流釣行に適している、携帯性に優れた3ピースモデルも要チェックです。

ダイワ(Daiwa)



ダイワは日本の釣り具最大手メーカーで、幅広いジャンルの釣り具を取り扱っています。トラウトロッドは、ネイティブトラウト用やエリアトラウト用を幅広くラインナップ。電車釣行や荷物をなるべく少ないしたい場合に便利な振り出し式ロッド「テレスコピック」モデルも展開しています。

ネイティブトラウト用では「シルバークリーク」シリーズが人気。渓流ネイティブトラウト用から本流域ネイティブトラウト向けまで幅広いモデルが揃っています。エリアトラウトでは高級シリーズ「プレッソ」と、リーズナブルな価格が魅力の「イプリミ」を展開。初心者から上級者までレベルに合ったモデルを選択できます。

トラウトロッドのおすすめ
シマノ(SHIMANO) ロッド トラウトワンAS S66SUL-F

リーズナブルな価格ながら高品質なパーツを採用した、エリアトラウト用トラウトロッドです。リールシートには軽さと細身感を追求した「スリムエアーシートCI4+」を採用。肉抜きした中空構造により、軽快なキャストと操作性が可能です。

穂先部にはソリッドに迫るしなやかさが特徴のチューブラー穂先「ソフチューブトップ」を搭載。全長1.98mの長さを活かして1~4.5gのスプーンや小型プラグのロングキャストがしやすく、警戒心の低いトラウトを狙う際におすすめのモデルです。


シマノ(SHIMANO) トラウトエリア ワールドシャウラ テクニカルエディション S62L-2/MD

世界中のあらゆるルアーターゲットに対応すべく開発された、汎用性の高いモデルです。硬さライトで適合ルアー重量1.5~10gと、さまざまなシチュエーションに対応。トラウトロッドとしても満足度が高い1本に仕上がっています。

繊細なティップに強靭なパットを組み合わせたパワフルな仕様で、大型魚とも安定したファイトが可能。極先調子のファストアクションにより、キャスト性やルアーの操作性にも優れています。


シマノ(SHIMANO) トラウトロッド カーディフ モンスターリミテッド DP73M

本流域ネイティブトラウト用に開発されたトラウトロッド。独自の基本構造「スパイラルXコア」とロッド強化構造「ハイパワーX」でロッドのブレやネジレを防止しており、本流域での大型サクラマス狙いにおすすめのモデルです。

硬さMで適合ルアー重量8~35gと、重量のあるスプーンや抵抗の強いディープミノーを多用したいシチュエーションに最適。独自の表面処理技術「レインボーチタンセラミックコート」により、全長2.21mながら自重145gと軽量化を図っています。


シマノ(SHIMANO) スピニングロッド カーディフ ネイティブスペシャル S42UL-3

携帯性に優れている3ピースのトラウトロッドです。全長1.27mのショートロッドで、源流域の釣行に適しています。仕舞寸法45.7cmとコンパクトに収納でき、本格的な山岳渓流釣りで活躍する製品です。

ULのやわらかい調子で適合ルアー重量1~7gと、軽量スプーンやスピナー、小型ミノーにおすすめ。振り幅の少ないコンパクトなキャストを実現しているほか、張りのあるパット部で不意の大物にも対応可能です。


シマノ(SHIMANO) フリーゲーム S60L-3

エリアやスタイルを問わず使用できる汎用性の高いロッド。4ピースながら素直に曲がり、しっかりとしたトルクを備えているのも特徴です。全長は1.82m、仕舞寸法は71.9cmで、持ち運びにも便利。トラウトフィッシングはもちろん、ソルトのアジングやメバリングなど、ライトゲームにも対応します。

トップガイドには軽量なうえ硬度も高い「SiCリング」を採用。さまざまなシチュエーションでフィッシィングを楽しみたい方におすすめの1本です。


ダイワ(Daiwa) ネイティブトラウトロッド シルバークリーク ストリームトゥイッチャー 48ULB

全長1.42mの渓流域ネイティブトラウトに適したトラウトロッドです。適合ルアー重量1.7~7gで、軽量スプーンやミノーのキャストにおすすめ。木が覆いかぶさっているポイントでのアンダーハンドキャストなど、短さを活かした手返しの早い釣りに適しています。

独自のガイドセッティングの採用で糸抜けに優れているほか、クモの巣などが詰まりにくいのが特徴。また、リールセット部に天然木スペーサーを搭載しており、1本1本表情が異なるのもポイントです。

ダイワ(Daiwa) ネイティブトラウトロッド シルバークリーク ネイティブスティンガー 85M

サクラマス狙いの本流域ネイティブトラウトに適したトラウトロッドです。全長2.57mのロングロッドで、大型スプーンやミノーをロングキャストしたいシチュエーションにおすすめ。硬さはMで、ミノーを操作しやすい仕様です。

独自の大口径ガイドセッティングを採用しており、ストレスなくキャストできるのもポイント。自重137gと軽量かつ感度にも優れているので、ルアーの操作性やアタリを的確に捉えられるのも魅力です。