ブランデーのおすすめ22選。おすすめの飲み方についても解説
ブランデーコニャックカクテル
ブランデーのイメージ
果実酒を蒸留して造られる「ブランデー」。高級な銘柄が多いため、普段なかなか飲む機会がない方も多いのではないでしょうか。アルコール度数も40〜50%前後と高いので上級者向けのお酒だと思われがちですが、果実の芳醇な香りを堪能できるため、飲み方を工夫すれば飲みやすくなります。

そこで今回は、ブランデーのおすすめ銘柄をご紹介。飲み慣れている方はもちろん、これまであまり飲んだことがない方もぜひトライしてみてください。

目次
ブランデーとは?
ブランデーとウイスキーの違いは?
ブランデーの種類
ブランデーの選び方
ブランデーのおすすめ銘柄
ブランデーのおすすめの飲み方
ブランデーとは?



ブランデーは果実酒を蒸留したお酒で、芳醇な香りと味わいを堪能できるのが特徴です。多くはブドウを原料としていますが、リンゴを原料としたブランデーも造られており、いくつか種類があります。

銘柄によって個性があるので、さまざまなブランデーを試しながら自分好みの1本を見つける楽しみがあるのもポイント。普段飲みのお酒としてチョイスするのもおすすめです。

ブランデーとウイスキーの違いは?

ブランデーとウイスキーは色も似ているので、お酒に詳しくない方にとっては同じように見えるかもしれませんが、原料や製法が異なる全く別のお酒です。

ブランデーは、ブドウやリンゴなどを発酵させた果実酒(ワイン)を蒸留したのち、樽で熟成させて造ったお酒。ウイスキーは、大麦やライ麦などの穀物を糖化・発酵させたものを蒸留し、樽で熟成させて造ったお酒です。

ブランデーの種類
コニャック



ブランデーを語るうえで「コニャック」は欠かせない種類のひとつ。由来はフランスにあるコニャックという町で、ユニ・ブラン、コロンバール、フォル・ブランシュなどのブドウを原料として使用しているのが特徴です。

ヘネシーレミーマルタンカミュをはじめとする定番の銘柄が多く揃っているのもポイント。ブランデーを初めて飲む方であれば、まずはコニャックから銘柄を探すのがおすすめです。

アルマニャック



「アルマニャック」は、フランスのアルマニャック地方で造られているブランデー。コニャックと同じくユニ・ブラン、コロンバール、フォル・ブランシュなどのブドウを原料として使用しています。

コニャックの場合は完成までに蒸留を2回行いますが、アルマニャックは蒸留を行う回数が1回だけなので、コニャックと比べて荒々しい味に仕上がるのが特徴です。

カルヴァドス



フランスのノルマンディー地方で造られているブランデー「カルヴァドス」。原料にリンゴを使用しており、甘くてフルーティな香りを楽しめます。リンゴの風味が広がるため、口当たりがよいのも魅力です。

ただし、原料にリンゴを使用していても、フランスのノルマンディー地方以外で造られたモノはカルヴァドスと呼称できず、「アップル・ブランデー」という名称になるので選ぶときは注意しましょう。

ブランデーの選び方
ランクで選ぶ


ブランデーは銘柄によってそれぞれランクがあるのが特徴。ランクを熟成年数が短いモノから順に並べると、「スリースター」 「V.S.」 「V.S.O.P 」「ナポレオン」「X.O. オル・ダージュ」となります。熟成年数がある程度長いモノは質が高くて飲みやすい傾向にあるので、銘柄を選ぶときの参考にしてみてください。

産地で選ぶ

ブランデーの原料となるブドウの産地は、土壌の質により次の6つに分類されています。良質な土壌から順に「グランド・シャンパーニュ」「プティット・シャンパーニュ」「ボルドリー」「ファン・ボア」「ボン・ボア」「ボア・ゾルディネール」です。上位2つをブレンドしたモノは「フィーヌ・シャンパーニュ」と呼ばれます。

初心者は質の高いグランド・シャンパーニュやプティット・シャンパーニュから始めるのがおすすめです。慣れてきたら、それぞれの土壌の風味の違いを比べてみてください。

予算で選ぶ

ブランデーは幅広い価格帯の銘柄が展開されており、数千円で購入できるリーズナブルなブランデーもあれば、100万円以上の超高級銘柄もあります。特別な日に飲みたい場合や大切な人にプレゼントしたい場合は、数万円の上質なブランデーをチョイスするのがおすすめです。
グベルヴィル(Guberville) カルヴァドス ヴィエイユレゼルヴ

リンゴの形状をしたボトルデザインが高級感を漂わせるブランデー。モンサンミシェル近郊にある海岸沿いに位置する果実園で収穫したリンゴのみを原料に使用し、4年熟成させたカルヴァドスです。2019年に「パリ農業コンクール」V.S.O.P部門にて、金賞を獲得しています。

焼きリンゴを思わせる芳ばしさと、シナモンのような上品でスパイシーな風味と味わいが特徴。豊かな香りをストレートで存分に楽しむのはもちろん、氷を加えても風味が損なわれないためロックで味わうのにも適しています。

また、ダークチョコレートとの相性がよいブランデーなので、気になる方はぜひ一緒に味わってみてください。


サントリー(SUNTORY) V.O.

国産銘柄として定番のブランデー。スッキリとスムーズな口当たりで、原料に使用しているマスカット由来のフルーティで華やかな香りと味わいが特徴です。

クリアでクセが少なく後味がスッキリしているのもポイント。また、フルーツを加えたり、カクテルベースにしたりするのにも適しており、幅広い飲み方が楽しめるのも魅力です。価格も安いため、ブランデーの入門として手軽に楽しみたい方はチェックしてみてください。


サントリー(SUNTORY) V.S.O.P

フルーティな原酒とキレのよい原酒をブレンドしたブランデー。優雅な香りとすっきりとした飲み口を楽しめます。まろやかでクセがないため、ブランデー初心者でも飲みやすいのが魅力です。

ストレートやロックなど定番の飲み方はもちろん、炭酸にグレープフルーツジュースを加えて飲むのもおすすめ。国産の高品質なブランデーを、手頃な価格で試してみたい方はチェックしてみてください。


ポールジロー(PAUL GIRAUD) トラディション

グランド・シャンパーニュ地区で400年以上にわたり高品質なコニャックを生み出し続ける「ポールジロー」の銘柄。醸造から瓶詰めにいたるまですべての工程を手作業で行っているのが特徴です。

ブドウ由来の豊かな果実味と、熟成感のあるまろやかな味わいと香りが魅力。口当たりが非常によく飲みやすいため、ブランデー初心者にも適しています。価格も比較的リーズナブルなので、ポールジローの入門としてふさわしいボトルです。


ニッカブランデー V.S.O.P白

熟成したりんご原酒を使用し、熟成の滑らかな味わいとりんごならではの酸味や甘みを楽しめる銘柄。メインの香りは華やかなりんごで、奥から樽由来のウッディさが続きます。

香りを楽しむなら、ストレートで飲むのがおすすめ。ストレートでは飲みにくさを感じる方は、クラッシュアイスをグラスに満たしてブランデーを注ぐミストスタイルが適しています。国産で飲みやすいブランデーを探している方は、チェックしてみてください。


ラニョーサボラン(RAGNAUD SABOURIN) レゼルヴスペシャル No.20 コニャック

ブドウの栽培から瓶詰めまですべて自社で行う「ラニョーサボラン」のコニャック。平均熟成20年のコニャックをブレンドし、まろやかさと繊細な味わいが魅力です。グラスに注げば、フルーティで柔らかな香りがほんのりと広がります。

キャラメルを添加しておらず、樽熟成そのものの色とブドウ本来の自然な甘さを楽しめるのもポイント。高級ブランデーのなかでは比較的リーズナブルで、初心者にも適した銘柄です。


ジャン フィユー(Jean Fillioux) トレヴィユー XO エクストラ

グランド・シャンパーニュ地区のブドウを使用して作られるコニャック。リムーザン・オーク樽で熟成された原酒をブレンドし、繊細で豊かな香りとまろやかで優しい口当たりを生み出しています。

また、フルーティーさもあり、食後酒として飲むのもおすすめ。本場フランスの高級レストランでも採用されており、幅広い層で楽しめる銘柄です。


ブランデーのおすすめの飲み方
ストレート

ブランデー本来の味を楽しめる「ストレート」。アルコール度数が非常に高いので、少しずつ味わうのがベストです。また、味はもちろん香りを存分に堪能できるのも魅力。味覚も嗅覚も満足させられるおすすめの飲み方です。

水割り・ソーダ割り

ブランデーの味を楽しみたいけれど、そのままだとアルコール度数が高すぎるといった方におすすめの飲み方。水もしくは炭酸水を加えることでブランデーの味を残しつつも、飲みやすくなります。シンプルな割り方なので作りやすく、ブランデーの量によってアルコール度数を調節しやすいのもポイントです。

オン・ザ・ロック

ストレートで飲むには抵抗があるけど、水割りやソーダ割りでは物足りない方におすすめなのが「オン・ザ・ロック」。氷が入っているグラスにブランデーを注ぐことで、最初のうちはストレートに近い味わいを楽しめ、氷が溶けていくとアルコールが薄まり徐々に飲みやすくなります。変化を楽しめるのもポイントです。

サイドカー



サイドカー」はコニャック・ブランデーをベースとしているカクテルです。ブランデーとレモンジュース、そしてキュラソーと呼ばれるリキュールをシェイクすることで、柑橘系の風味があふれるサッパリとした口当たりになります。ブランデーの味がしっかり残るのもポイントです。

アレクサンダー



甘い味が好きな方には「アレクサンダー」がおすすめ。ブランデーに生クリームとクレーム・ド・カカオをシェイクしたカクテルで、チョコレートの風味が楽しめる1杯に仕上がります。

甘くて飲みやすいですが、お店などでアレクサンダーを頼むとアルコールが20%前後あるので要注意。自分で作る場合は好みに合わせて量を調節しましょう。

ニコラシカ



ブランデーに飲み慣れた方におすすめの飲み方が「ニコラシカ」。リキュールグラスやショットグラスなどの小さいグラスにブランデーを注ぎ、フタをするようにスライスレモンを被せた後、その上に砂糖を乗せるスタイルです。

飲むときはまずグラスに乗せたレモンと砂糖を噛み、そこにブランデーを流し込んで口の中でうまく調和させるのがポイント。見た目も飲み方も独特ですが、気になる方はぜひトライしてみてください。


コニャック・アルマニャック・カルヴァドスなどさまざまな種類に分けられており、飲み方も豊富なブランデー。銘柄ごとに個性を感じられるのが魅力です。たとえ同じ銘柄でも熟成年数によって味が変わるため、飲み比べて自分の舌に合う1本を選ぶのがおすすめ。奥深いブランデーの世界をぜひ楽しんでみてください。