渓流竿のおすすめ12選。アプローチ方法や仕掛けに合ったモデルを選ぶ
釣りアウトドアスポーツ
釣りのイメージ
釣りのなかでも自然に溶け込んで魚と対峙する「渓流釣り」。沢に立ち込み、川のせせらぎを聴きながら糸を垂らす姿勢は古くから変わらないスタイルですが、道具は確実に進化しており、使い勝手も向上しています。

そこで今回は、渓流竿のおすすめモデルをご紹介。さまざまなタイプをピックアップしているので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

目次
渓流竿とは?
渓流竿の選び方
渓流竿のおすすめ

渓流竿とは?



渓流竿とは、その名の通り渓流で使う竿のこと。狙うターゲットとしてはヤマメやイワナ、アマゴ、ニジマス、アユ、ウグイ、オイカワ、ハス、カワムツ(ハヤ)など、さまざまな魚種が対象となります。

渓流竿は厳密にいうと釣りをするエリアで分岐。水源から近い順に源流・渓流・本流があり、竿に求めれる長さやパワーなどは場所によって異なります。さらに釣り方によっても細分化。エサ釣りをするのか、テンカラで釣るのかなどによっても違いがあります。

ちなみに、「テンカラ」とはリールなしの竿に伝統的な毛バリがついたシンプルな仕掛け。専用のリールを付けてラインの重みで飛ばす欧米スタイルの「フライフィッシング」とは似て非なるものです。

なお、渓流竿という言葉は広義で、長い鮎竿や短い小物釣り用の竿なども含まれます。そうした点は留意しておきましょう。

渓流竿の選び方
長さで選ぶ



渓流竿の長さは釣りのジャンルによってある程度傾向がありますが、タイプはさまざま。例えば、渓流の魚をエサ釣りで狙う際は6m前後、源流にいる魚をテンカラで狙うのであれば3〜4m前後、本流で優雅に泳ぐ大型を狙うなら8〜9mの長竿が目安になります。

硬さで選ぶ



竿の硬さは長さに連動する部分ではありますが、適合するハリスなどによっても操作性が変わります。目安としては、より繊細なアタリを捉えたい場合は柔らかめを、流れの急な場所に潜む魚やパワフルな魚と対峙する場合は硬めを選ぶのが王道です。

製品名に「硬調」などの表記があれば一目で確認できますが、メーカーや竿のシリーズによってはアルファベット表記のモノもあります。統一されていないので、そうした点は注意しておきましょう。

穂先で選ぶ



渓流竿のブランクスはほとんどがカーボンで、含有率はパーセントで表記されます。より数値が高いほうがシャープで操作性に優れ、より数値が低いほうが重たさは犠牲となるものの、クッション性が高くなります。

なお、竿の素材によって大きく出るのは穂先部分。素材はおもに汎用性の高いカーボン、喰い込みのよいグラス、高感度かつ高強度の金属の3つを採用しています。

また、仕様としては筒状のチューブラか素材が詰まっているソリッドかに分かれているのが特徴。チューブラは操作性重視、ソリッドだとより繊細なアタリが取りやすくなります。なお、弾性の高低によっても竿のテイストは異なるので、選ぶ際は確認しておきましょう。

渓流竿のおすすめ
ダイワ(Daiwa) 遡 サーモンハンター P-9 83・V

サケ狙いの釣り人はもちろん、淡水大型魚種全般に使えるパワフルな1本。竿のカーボンシートにはレジンの含量を減らして軽量化と力強さをアップさせた「HVFナノプラス」、ねじれを抑えた「X45」を採用しており、ロッド操作が難しい場面でも安心してやり取りできるのが特徴です。

穂先部分は金属パーツ仕様で、太い糸をしっかりセットできるのもポイント。適合ハリスはナイロンで2〜8号となっているので、モンスタークラスにも十分に対応可能です。

なお、結び目としては延べ竿で多く用いられるチチワ結びよりも、2重投げ縄結びが推奨されています。気になる方は事前に確認しておきましょう。


ダイワ(Daiwa) 遡フレイムホーク P-10 85 スーパーサーモン

モンスタークラスの淡水魚にも対応できるおすすめのロッド。渓流竿という枠には収まりきらないほどのパワーを備えており、川のぬしを仕留めたい方におすすめです。

スペックとしては全長8.5mの8本継ぎで、仕舞い寸法は135.5cm。重さは420gで、適合ハリスは2〜8号が目安となります。

カーボン素材には強度と軽さを兼ね備えた「超高密度SVFカーボンナノプラス」、さらには竿のねじれを抑えて抵抗の大きな太糸仕掛けもきっちり飛ばすことができる「X45」などを採用。広大なフィールドに繰り出して、ランカーサイズを獲りたい方はぜひチェックしてみてください。


ダイワ(Daiwa) EXPERT テンカラ LT H36

ヤマメやイワナなどの渓流魚をテンカラで狙いたい方におすすめの1本。ブランクスのカーボンは軽さと粘り強さを兼ね備えた「HVFナノプラス」を採用しており、掛けてから取り込むまでをスムーズにおこなえます。

また、テンカラでよく用いられるレベルテーパーラインを意識して、先調子となっているのもポイントです。なお、「レベルテーパーライン」とは先細りになっていくラインのこと。ラインの重みでキャストするテンカラの釣りにおいては、ピンスポットへの送り込みがしやすいのが魅力です。

本製品は5本あるラインナップのうち、やや短めのレングスとそれに見合った十分なパワーを備えたモデル。トータルバランスに優れ、扱いやすいテイストに仕上がっています。


がまかつ(Gamakatsu) がま渓流 マルチフレックス 粋我 硬調 5m

シリーズ共通で長さの調節ができる、いわゆる「マルチフレックス」を採用している渓流竿。1本あたり3パターンのレングス設定ができるので、フィールドや狙うスポットによって変えられるのが特徴です。

ラインナップとしてはトータル7本を用意。パワーは硬中硬・硬調・硬硬調・源流の4種類で、それぞれ全長が異なるほか、穂先の仕様にも違いがあります。

本製品は硬調の5mで、汎用性の高いオーソドックスタイプ。10本継ぎと小継で、持ち運びに便利なのもポイントです。


がまかつ(Gamakatsu) がま渓流 幻我Ⅱ TL 6.3m

源流域から中流域までをカバーできるおすすめの渓流竿。高弾性カーボンを適所に配置することによって操作性と感度が高く、振り込みによるアプローチから、誘い、アワセて掛けるまでの動作がスムーズにできるのが特徴です。

シリーズのタイプとしてはTL(テクニカルライト)・硬調・尺抜・源流の4種類で、本数としては計8本をラインナップ。本製品は柔らかく長めのモデルで、繊細な操作がしやすいのが魅力です。


がまかつ(Gamakatsu) がま鮎 エクセルシオ ノブレス 引抜早瀬 9m

渓流竿のなかでもハイエンドクラスの鮎竿。同社が長年培ってきた技術とノウハウを踏襲したシリーズで、パワー・感度・操作性など、その局面においても満足度の高い仕上がりとなっているのが特徴です。

標準のチューブラ穂先には、テクノチタントップとSIIソリッドトップが付属しています。軽くて張りがあり、高感度なのでカバーする釣りの範囲は広め。繊細な釣りもこなせる万能なモデルです。