オーガニックワインのおすすめ銘柄15選。ブドウ本来の味を楽しめる
ワイン
ワインのイメージ

健康や美容への意識が高い方を中心に、日本でも注目を集めている「オーガニックワイン」。一般的なワインとは違い農薬や化学肥料を使用しないオーガニックワインは、健康的であることはもちろん、その味わいからも人気を集めています。

今回は、オーガニックワインの選び方からおすすめのオーガニックワインをご紹介。あわせて選び方についても解説するので、参考にしてみてください。

目次
オーガニックワインとは?
ビオワインとの違いは?
オーガニックワインの選び方
オーガニックワインのおすすめ銘柄|赤ワイン
オーガニックワインのおすすめ銘柄|白ワイン
オーガニックワインのおすすめ銘柄|ロゼワイン
オーガニックワインとは?




オーガニックワインは、農薬・化学肥料など人工的なものを使用せずに造られたワインのことを指します。ブドウを栽培する際の肥料は、動物のフンや草を発酵させたものなど、自然にあるものを使用していることが特徴。また、オーガニックワインと名乗るためには、世界各国の認証機関で認証された有機ワインである必要があります。

オーガニックワインは不純物がないことで、ブドウ本来の味を楽しめる、飲みやすいワインに仕上がることが特徴。また、年ごとの天候や生産者の経験・技術が普通のワイン以上に大きく影響するため、産地ごとの特徴が大きく表れやすいとも言えます。

なお、基本的には人工物や不純物は含まれていませんが、加工の過程でブドウにカビが生えたり雑菌が繁殖することを防ぐために、少量の添加物が含まれていることがほとんどです。

ビオワインとの違いは?




オーガニックワインと似たように自然派なイメージがあるビオワインですが、ビオワインとオーガニックワインの違いは海外と日本で少し異なります。

ヨーロッパやアメリカでは「オーガニック」も「ビオ」も「有機」という同じ意味で使われており、実際にどちらも認証機関や法的にも認められたワインだけが名乗ることが可能です。

一方、日本ではオーガニックワインビオワインとでは、定義が異なります。日本のオーガニックワインは、農林水産省が認めるJAS規格によって認証されたワインだけが使える名称です。

それに対して、ビオワインの定義は特に定められたものがなく「ビオワイン」と名乗るのは生産者の自由となっています。つまり、日本におけるオーガニックワインは正式に認証機関で認証された有機ワインで、ビオワインは生産者の個人的な判断によって定められたた有機ワインということです。

オーガニックワインの選び方
認証機関によるマークがあるかをチェック




オーガニックワインを選ぶ際には、まず認証機関によるマークの有無を確認しましょう。海外のワインでも日本のワインでも認証機関によってに認められたワインだけが認証マークをワインのラベルに記載することができます。

国ごとで認証マークを定めているため、たくさんの認証マークが存在しますが、海外のワインには主に「ユーロリーフ」「エコサート」「AB認証」の3つの認証マークが使用されていることがほとんど。日本では農林水産省が認めた「有機JAS」が使用されている場合がほとんどです。

ただし、ヨーロッパを中心に世界には認証を得ていないオーガニックワインも存在します。一般的なワインのなかから見分けることは難しいですが、安価にオーガニックワインを手に入れられることもあるのがメリットです。

ワインの種類で選ぶ

オーガニックワインも一般的なワインと同じく、大きく赤・白・ロゼの3種類に大きく分けられるため、好みや料理に合わせて選ぶことがおすすめ。赤ワインは肉料理、白ワインは魚料理が合い、ロゼはどちらにも合わせられる傾向にあります。

また、しっかりした味わいの赤ワインは寒い冬に合い、すっきりとした味わいの白ワインは夏に合うため、種類に関してはいつものワインを選ぶ感覚でオーガニックワインを選びましょう。

産地の特徴で選ぶ
チリ産

チリにはブドウの天敵の害虫「フィロキセラ」がいないため、無農薬のオーガニックワイン造りに非常に適した国で、実際にオーガニックワインが盛んに造られています。

赤ワインに関しては、約45%でカベルネ・ソーヴィニヨンを使用していることが特徴。色が濃くジャムのような甘く濃厚な味わいが魅力です。また、コストパフォーマンスが高いことから、日本でも人気を集めています。

イタリア産




イタリアは、山や海などの影響を受けるさまざまな気候によって多くのブドウを栽培しているワイン伝統国。紀元前10世紀ごろからワイン造りが行われるなど、長い歴史をもつ生産地です。

国全土でワイン造りが行われているため、多種多様な味わいのワインが存在することが特徴。イタリアの州ごとで味わいも変わるため、イタリア産のオーガニックワインだけで飲み比べることもおすすめです。

フランス産




イタリアと並ぶワイン王国として知られるフランスは、ボルドーブルゴーニュといった名産地を多く抱える生産国です。フランスのワインは国が定めた「AOC」というワイン法によって産地やブドウの品種、製法が定められているため、非常に厳しい基準をクリアした高品質のワインだけが造られています。

フランス産オーガニックワインの味わいは深いコクや酸味、上品なクセなどが魅力で、上級者向けの大人のワインであることが特徴です。

ドイツ産

ドイツのワインは寒い地域で作られることにより、甘みが強くなることが特徴。飲みやすいワインが多いため、初心者の方にもおすすめです。

ドイツでは食前や食後にワインを楽しむことが多く、ホットワインにして飲む習慣も有名。オーガニックワインホットワインとして飲むことで、デザートやジュースのような感覚で楽しめます。

日本産



多くの新規ワイナリーが設立され、徐々にワイン造りが盛んになっている日本。「有機ワイン」として販売されていることも多い日本産のオーガニックワインの魅力は、日本で育ったブドウを楽しめることです。食材などと同じように土地で育ったものを、その土地の料理と一緒にいただくことは、よりワインの味わいを楽しむことにつながります。

全国各地でワインは造られていますが、主な生産地は山梨・北海道・長野・山形。都道府県ごとの料理とあわせて楽しむのがおすすめです。

その他

ほかにもアロマのような香りが特徴のニュージーランドや、独特の癖や角のある味わいが人気のスペイン・ギリシャなど、オーガニックワインを製造している国は広く存在します。普段からワインを飲み慣れている方は、イタリアやフランス産のワインだけでなく、あえてマイナーな生産国からオーガニックワインを選ぶとおすすめです。

オーガニックワインのおすすめ銘柄|赤ワイン
ビニャ マイポ レセルバ ビトラル チリ

チリの代表的な産地であるマイポヴァレーで1948年に創業した、チリのワイナリー「ビニャ マイポ」のオーガニックワイン有機ワインならではの飲みやすさとチリワインらしい力強い味わいが特徴です。

シラー68%、カベルネ・ソーヴィニヨン24%を使用しており、チェリーやプラムのような生き生きとした果実味を楽しめます。



アルプス 契約農場の有機ワイン 日本

JAS有機認定を取得している国産のオーガニックワイン。亜硫酸塩無添加醸造されたフルーティーな味わいが魅力です。

有機契約農場で栽培されたコンコードぶどうを100%使用しており、オーガニックワインらしい飲みやすさ、自然な香りと味わいを目一杯楽しめます。お手頃な価格のためハウスワインとしておすすめです。



レ・プティ・ピエ・ド・モンジャ フランス

フランスの家族経営ワイナリー「シャトー・オー・モンジャット」がメルロ100%を使用して造るオーガニックワイン。2013年よりオーガニック認証を受けたブドウ園で栽培されたブドウは、フルーティーな味わいのワインを生み出します。

程よい骨格を感じながらも、飲みやすくフルーティーな味わいが特徴。赤いフルーツが口にふくらむような余韻を楽しめます。



メシムネオス オーガニック レッド 2016 ギリシャ

ギリシャ・レスボス島の「メシムネオス・オーガニック・ワイナリー」が造るオーガニックワイン。硫黄成分を含んだ土壌で有機栽培されたチディリオティコ種100%を使用しています。

火山性のミネラル感あふれた味わいが特徴。乾燥したバラや木苺、ラズベリー、ダークチェリーなどの果実感と、胡椒などのスパイシーな香りが魅力です。



オーガニックワインのおすすめ銘柄|白ワイン
コノスル オーガニック シャルドネ チリ

時代を先取りするワイナリーとして知られるチリの「コノスル」が手がけるオーガニックワイン有機栽培ブドウを使用し、フレンチオーク新樽で6ヶ月熟成していることが特徴です。

レモン系の爽やかな香りと白桃の甘い香りが混ざり合った風味が魅力。みずみずしいミネラル感と爽やかな酸味を楽しめる白ワインです。



ラ・ローズ・ヴェルレーヌ・ホワイ フランス

EU有機認証を取得したフランス産オーガニックワイン。毎年主要コンクールで多くの金賞を獲得するなど、ボルドー最大の生産者として知られる「プロドゥクタ・ヴィニョーブル」が生産しています。

ゴールデンイエローの美しい色味とシトラスのフレッシュな香りが特徴。果実味と程よいスパイシーさを楽しめる味わいです。



ブラック・タワー ドライ・リースリング オーガニック ドイツ

ドイツ最大規模のワイナリー「レー・ケンダーマン」が手がけるオーガニックワイン。世界的にもっとも成功を収めたドイツワインとして知られており、40年以上もワイン愛好家たちから愛され続けています。

EUのオーガニック認証を受けた有機栽培ブドウのみを使用しているため、爽やかでフレッシュな味わいが魅力です。



バビッチ ヘッドウォーターズ オーガニック ソーヴィニヨン ブラン ニュージーランド

ニュージーランドの認定機関BioGroによるオーガニック認証を受けたオーガニックワイン。創立100年を超えるニュージランド最古のワイナリー「バビッチ・ワインズ」が手がています。

完全有機栽培にて管理された区画で栽培したブドウを使用。オレンジの花やグレープフルーツを感じる甘さと苦さが特徴。程よいミネラル感とシャープで締まりのある味わいを楽します。



ラ・ビアンカーラ ピーコ

自然派ワインを製造することで知られるイタリアのワイナリー「ラ・ビアンカーラ」が製造するオーガニックワイン。醗酵・熟成に酸化防止剤を一切添加しないことが特徴です。

火山岩質を含んだ畑の土壌で栽培されたブドウはミネラル分を豊富に含んでいることが魅力。非常に品質の高い白ワインのため、特別な日におすすめです。



オーガニックワインのおすすめ銘柄|ロゼワイン
シーネフェッレ ロザート ロゼ イタリア

イタリア・トスカーナ地方にあるワイナリー「モレッティ家」が製造する、ユーロリーフ認定を受けたオーガニックロゼワイン。燻製や吟醸香のような香りなどが感じられる、複雑で個性的な味わいが特徴です。

力強い味わいと酸味のバランスもよく、芯の強さをしっかりと感じらます。



カノン・デュ・マレシャル ロゼ フランス

フランス最大のオーガニックワイナリー「ドメーヌ・カズ」のオーガニックロゼワイン。 1997年からすべてのブドウで有機栽培を行っています。

柑橘類や洋ナシ、ストロベリーを思わせる豊かな香りが魅力。爽やかな酸味も楽しめる飲みやすい1本で、安価な価格帯も人気の理由です。



矢作洋酒 甲斐国一宮 日本

山梨県の「矢作洋酒」が手がける、有機肥料で栽培した甲州ブドウ80%とベリーA種20%を使用したオーガニックロゼワイン酸化防止剤も不使用の国産ワインとして人気を集めています。

ベリーのエレガントな香りにより甲州ブドウが豊かに引き立てられた味わいが魅力。日本のワイン通からも愛される国産ロゼワインです。



ベソ オーガニック ロゼ ブリュット スペイン

スペイン最大規模のスパークリングワイン生産者が製造する、EUオーガニック認証を受けたオーガニックロゼワイン。スペイン・バレンシア州で栽培されており、新鮮で豊かなアロマを持つことが特徴です。

ラズベリーとイチゴを感じる程よく甘い味わいと丸みのある酸味が魅力。後味として感じるチェリーの風味もひとつです。



ドメーヌ カーネロス ブリュット ロゼ キュヴェ ド ラ ポンパドール NV カリフォルニア

カリフォルニアのなかでもっともスパークリングワイン製造に適した地区ドメーヌにあるワイナリー「ドメーヌ・カーネロス」のオーガニックロゼワインピノ・ノワールシャルドネがバランスよくブレンドされていることが特徴です。

辛口な飲み口のなかに、ピーチやワイルド・ストロベリー、バラ、ジャスミンなどの豊かな香りを感じられます。鮮やかなピンク色も魅力的でプレゼントとしてもおすすめです。



農薬・化学肥料など人工的なものを使用せずに生産されるオーガニックワインは、世界的に人気が高まっています。不純物を使用しないことで身体によいことはもちろん、ブドウ本来の果実味を楽しめることが魅力。産地や種類によっても味わいが異なるため、今回ご紹介した銘柄を参考にお気に入りの1本を見つけてください。