グランビルの法則

トレード始めたけどグランビルの法則って何?

って思った事がある人いると思うんですが、

というあなたのために、分かりやすくまとめましたので

ぜひトレードに取り入れてみてください


1.MACDとは


米国のチャート分析家ジョゼフ・E・グランビル氏が考案した、移動平均線と株価の乖離(かいり)の仕方や方向性を見ることで、株価の先行きを判断する株式投資理論。
移動平均線が長期間下落ないし横ばいで推移した後に上昇に転じ、株価がその移動平均線を下から上へ突き抜けるときは買いなど、買い4通り、売り4通りの8つの法則で成り立っています。
実践的に言い換えると、グランビルの法則とは、株価と移動平均線からエントリーのタイミングを見極めようとする手法を言います。

おそらく株価と移動平均線からアプローチするという手法では最も有名な法則です。

グランビルの法則はすごく知られているのに使いこなされていない理由として、グランビルの法則の「法則」というと、何も考えず機械的な手法を思い起こさせてしまい、簡単に勝てそうなイメージがしますが、実際はそうではないからです。

しかし、グランビルの法則とは「株で勝てる法則です!」と言っても過言ではない相場の原理原則です。

株の本には必ずと言っていいほど書かれていますし、聞いたこともあるかと思います。また、株式投資だけでなくFXや商品先物でもグランビルの法則はかなり使えます。

なので、グランビルの法則の「法則」は、「チャートパターン」と認識し、実践で使えるようにしっかりと解説していきたいと思います。


2.MACDの計算


グランビルの法則の大前提として、気になるのが移動平均線の期間についてです。

グランビルは、日々線と200日移動平均線を利用していたということですが、最近では株価の変動が激しいため、また、ネット証券を利用した短期トレードが主流となっていることを考えると、ちょっとその期間が長すぎるかもしれません。

現実的には、200日移動平均線は、より短い期間である25日移動平均線、75日移動平均線、100日移動平均線に置き換わっていることも多いです。どれを使うかは、トレードスタンスによって異なります。

株式投資セミナーでも、「グランビルの法則は何日の移動平均線を使うのが良いのですか?」と質問を頂きます。決めかねているのでしたら、ぜひ5日移動平均線と25日移動平均線を使ってみてください。

グランビルの法則を使い続けて20年。グランビルの法則を徹底検証した結果、勝率を考えても、5日移動平均線と25日移動平均線を使うのが良いと思います。


さて、周りを見渡すと、グランビルの法則はシンプル過ぎて、実践では使えないという声もよく聞きます。

「シンプル過ぎて使えないって、複雑ならもっと使えないよ!」と言いたいですが。笑

株式投資セミナーではゴールデンクロスデッドクロス同様に、グランビルの法則も使えないという悲しい声がとても多いです。でも、そんなことないですから。

というか、グランビルの法則はめちゃくちゃ使えますから!

正しい使い方を覚えれば、勝率は上がるし、年間利益も増えます。そもそも、グランビルの法則が使えないという人は、使い方を間違っています。グランビルの法則って、相場の原理原則なんだから。

人によっては、グランビルの法則は最強のチャートパターンって言います。つまり、グランビルの法則は座学ではなく、実学で学ぶべきです。水泳と同じで、平泳ぎが上手くなる本をいくら読んでも平泳ぎは出来ません。

もちろん、株本を読み込み、知識として蓄えることはとても重要です。でも、実践で学ぶことはもっと重要です。

ここでは実践的グランビルの法則について解説していきます。

ちなみに、移動平均線の重要ポイントでもあるゴールデンクロスデッドクロスが使えないという人も非常に多いですが、基本的にグランビルの法則が使えないという人と同じ理由です。

グランビルの法則のエントリーポイントやゴールデンクロスデッドクロスという重要ポイントを使えないなんて言うなんて、どう考えてもおかしいでしょ!

では、グランビルの法則の実践的な使い方を見ていきましょう。

3.MACDの使い方


グランビルの法則は、4つの買いパターンと4つの売りパターンから形成されています。

この8パターンはしっかりと覚えてください。これだけで、相場を渡り歩くことも十分に可能ですから。

ただし、実践ではグランビルの法則だけでなく、これ以外のテクニカル指標やマクロ的視野も考慮して、より深くチャートを読みエントリーしますが、まずは純粋なグランビルの法則を紹介します。

1、買いパターン1 《買いの第1段》

移動平均線が長期間下落、または横ばいで推移した後、株価が上昇に転じ移動平均線を下から上に突き抜けた場合に買い

2、買いパターン2 《押し目買い》

株価が移動平均線を下回った場合でも、移動平均線が上昇中の時は押し目買い

3、買いパターン3 《買い乗せ》

移動平均線より上にある株価が足踏み状態の時、上昇中の移動平均線が割り込むことなく再度上昇に転じた時は買い乗せの局面である

4、買いパターン4 《自律反発の買い》

下向きになっている移動平均線よりも、さらに株価が大きくかけ離れて下落した(下への乖離幅が大きくなった)場合は自律反発する可能性が高いと判断して買い

5、売りパターン1 《売りの第1段》

移動平均線が長期間上昇、または横ばいで推移した後、株価が下落に転じ移動平均線を上から下に突き抜けた場合は売り

6、売りパターン2 《戻り売り》

株価が移動平均線を上回った場合でも移動平均線が下落中の時は戻り売り

7、売りパターン3 《売り乗せ》

移動平均線より下にある株価が足踏み状態の時、下落中の移動平均線が上回ることなく再度下落に転じた時は売り乗せ局面である

8、売りパターン4 《自律反落の売り》

上向きになっている移動平均線よりも、さらに株価が大きくかけ離れて急騰した(上への乖離幅が大きくなった)場合は自律反落する可能性が高いと判断して売り

このグランビルの法則をじっくりと研究するだけでかなり使える法則というのがわかります。しかし、もっと実践に近づけて、より具体的にエントリーのタイミングを見極めるためにちょっと変形バージョンを紹介します。

相場がある程度の期間、下落を続けた後に25日移動平均線の傾きが徐々に水平になってきます。このタイミングで5日移動平均線が下から上に抜けたのを確認して買いエントリーします。

このパターンが①でのエントリーです。

いわゆるゴールデンクロスというタイミングですね。5日移動平均線がくいっと上向く「くいっとチャート」になって間もないタイミングでもあります。

さらに、このポイントはトレンドの転換点もあるので、絶好のエントリーポイントとなります。ここからトレンドが発生すれば大きな利益となります。

上手くトレンド転換をしてくれたおかげで、利が乗ったトレードとなりました。

もちろん、上手くいかなかったらロスカットになります。例えば、ここからもみ合いとなり、再度下落を始め、5日移動平均線が下向き、すなわち「がっくりチャート」になればロスカットすることになります。

ールデンクロス後に株価は上昇をはじめ、25日移動平均線の傾きも上向いてきました。トレンドは25日移動平均線が上向きなので上昇トレンド中と読みます。

とすると、一時的に25日移動平均線を割り込めば絶好の押し目買いとなります。トレンド転換後の最初の調整なら、いわゆる初押しと言われる局面です。ただ、25日移動平均線を割り込んでいるので、深押しという局面です。

このパターンが②でのエントリーです。

ゴールデンクロス時にエントリーを完了して既に含み益があるならこのタイミングでの利乗せも面白いです。

ただし、ゴールデンクロスからの時間的な問題や動いた値幅等も考慮しなければならない局面でもあります。

また、ゴールデンクロス後に上向きになって直ぐの25日移動平均線を割り込めば、いわゆる「だまし」だったと判断し、ゴールデンクロス近辺でエントリーしたポジションをロスカットしてしまうことも多いです。

さらには、もみ合い局面に入っていくことも多いです。こうなれば、動き出すまで待つか、適当なところでロスカットするか、ということになります。

2013年2月7日の高値から調整を始め、押し目を作る局面です。2月7日の高値を付けた後に、ますは25日移動平均線でサポートされています。なので、25日線サポートを確認してからのエントリーでも問題ないです。

その後、25日移動平均線を割り込んで来ました。

この場合は、正確には株価に25日移動平均線が追いついてきたというチャートですが、通常、25日移動平均線を割り込む様な押し目は深押しという局面です。

ここで25日移動平均線を見ると上向きが継続しています。なので、上昇トレンドが継続すると読んで買いでエントリーするわけです。

実際のところ、右端から5本が上向きの25日移動平均線を割り込んだローソク足ですが、ここでエントリーできるか、というとちょっと厳しい局面です。

もちろん、このチャートパターンでもエントリーしやすい時もありますが、この場合はちょっと無理がありますので、もう少し値動きが読める局面まで待ってからのエントリーとなります。

ただし、自分の相場観が上昇再開!という判断をするならエントリーは可能です。

読みにくい局面に遭遇することは、相場を張っていたら日常茶飯事です。そんな時は無理をせず様子見が良いです。値動きが読みやすいところを狙うのが勝ち続けるコツですね。

再度25日移動平均線をブレイクアップしてきました。しかも、きれいな「くいっとチャート」です。一気に先高観が出ています。

こういう局面でのエントリーは勝率も高く、精神的にも安心してトレードできる局面です。実際、ここから上昇開始となります。

既に解説した通りですね。5日移動平均線と25日移動平均線の関係を知っていれば、このタイミングでのエントリーは容易です。しかも、トレンドが発生している局面なので利乗せもし易いです。

実践では、25日移動平均線タッチ、もしくは5日移動平均線が25日移動平均線にタッチした後のくいっとチャートが現実的ですね。

株価が大きく下落し、いわゆる売られすぎ状態になった時に逆張り的にエントリーするトレードとなります。ただし、売られすぎ局面でのエントリーはさらに売られる場合があり、それなりのトレード技術がないと大きな損失へとつながる可能性があります。

実践では、移動平均線だけでなく他の指標や出来高を確認しながらのトレードとなります。それなりの場数と知識が必要となる局面です。

実践では落ちてくるナイフを掴む様な事はせず、他の指標やセリングクライマックス的な動きが確認できたときにエントリーするのが賢明です。

5日移動平均線も25日移動平均線も下向きの典型的な下降トレンドの中でも買いエントリーなので、明確なトレード根拠に基づいてトレードしましょう。

なので、株式投資の入門者・初心者にはあまりお勧めできません。

通常、急落には急騰、暴落には暴騰がセットです。

このことを知っていれば、チャートに買いサインが出るのを待ってエントリーします。下のチャートを見てください。

じわじわと反発しています。チャートも改善し、5日移動平均線は「くいっとチャート」になっています。このタイミングを待ってのエントリーは安心感があります。

その後の動きです。

本格的な反発局面に入り、25日移動平均線を目指す動きになっています。下降トレンドが継続するという相場観なら25日移動平均線近辺で利食いとなります。

実は、このチャートパターンですが、25日移動平均乖離率トレードにつながるのです。もし、深掘りしたければこちらを参考にしてくださいね。

相場がある程度の期間、上昇を続けた後に、25日移動平均線の傾きが徐々に水平になってきます。このタイミングで5日移動平均線が下から上に抜けたのを確認後して売りエントリーするのが鉄則です。

いわゆるデッドロスというタイミングですね。5日移動平均線がきれいに下向く「がっくりチャート」になって間もないタイミングでもあります。

さらに、このポイントはトレンドの転換点もあるので、絶好のエントリーポイントとなります。ここからトレンドが発生すれば大きな利益となります。

デッドクロス後に株価は下落をはじめ、25日移動平均線の傾きも下向いてきました。トレンドは25日移動平均線が下向きなので下降トレンド中と読みます。

とすると、一時的に25日移動平均線を超えてくれば絶好の戻り売りとなります。いわゆる初戻しと言われる局面です。デッドクロス時にエントリーを完了して既に含み益があるならこのタイミングでの利乗せも面白いです。

ただし、デッドクロスからの時間的な問題や動いた値幅等も考慮しなければならない局面でもありますので、実践では他の銘柄の動きや225先物などのマクロ的視点も必要となります。

また、デッドクロス後に下向きになって直ぐの25日移動平均線を超えてくれば、いわゆる「だまし」だったと判断し、デッドクロス近辺(売りのエントリーチャンス⑤)でエントリーしたポジションをロスカットしてしまうことも多いです。

さらには、相場全体がもみ合い局面に入っていくことも多いです。こうなれば、動き出すまで待つか、適当なところでロスカットするか、ということになります。

しかし、下向きの25日移動平均線に吸い寄せられるように動くローソク足は、結局上昇できずに、25日移動平均線近辺でもみ合っています。理論的には、この辺りでの売りエントリーです。

実践では、反発局面が終わった時、つまり5日移動平均線が上向きから下向きに変わったところがエントリーポイントとなります。

しかし、このチャートパターンでもエントリーしやすい時もありますが、ちょっと厳しい時もあります。そんな時は無理をせず、値動きが読める局面まで待ってからのエントリーとなります。

これも既に解説した通りです。5日移動平均線と25日移動平均線の関係を知っていれば、このタイミングでのエントリーは容易です。しかも、トレンドが発生している局面なので利乗せもし易いです。

実践では、25日移動平均線タッチ、もしくは5日移動平均線が25日移動平均線にタッチした後の「がっくりチャート」が現実的ですね。

そしてここから下落が始まっていきます。エントリー後直ぐに含み益になれば、安心してホールができます。これもトレードするにおいて非常に重要なことのひとつです。

株価が大きく上昇し、いわゆる買われすぎ状態になった時に逆張り的にエントリーするトレードとなります。ただし、買われすぎ局面で、さらに買い上げられる場合があります。

特に空売りを巻き込んだ場合は、締め上げられた売り方がロスカットのため買い戻しを行いますが、この買い戻しでさらに上昇し、新規の買いも巻き込み、さらに噴き上げることもあります。

従って、それなりのトレード技術がないと大きな損失へとつながる可能性があります。

実践では、移動平均線だけでなく他の指標や出来高を確認しながらのトレードとなります。それなりの場数と知識が必要となる局面です。

一般的に下落スピードは上昇スピードよりもかなり速いです。特に相場全体に過熱感があればなおさらです。なので、トレードシナリオだけでなく値動きを見て、落ちると思ったら迷わずエントリーする判断力も必要です。

もちろん、大きく上昇して天井圏を形成して、「がっくりチャート」を形成して、そこからの下落となればトレードはしやすいですね。

しかし、このような場合は一気に落ちることが多いです。

株式投資入門者や初心者は、こんな動きを見ると怖がりますが、上手くエントリーできればあっという間に大きな利益につながります。

急落、暴落は一瞬で大きな利益をトレンド転換にすることが出来、トレードの醍醐味でもありますので、しっかりと値動きを読んでチャレンジして見てください。

以上、グランビルの法則の具体的に使えるように実践編として、エントリーポイントを解説してきました。